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『まなびて』ってどんなブログ?
『まなびて』は、現役高校教員が教育や学びに関連する話題について幅広く発信していくWebサイトです。ここでの「学び」とは、いわゆる「学校で習うもの」に限らず「学校では教えてくれないこと」も含めて、生活に役立つ情報を発信していきます。
教員人生の中で関われる生徒や保護者、地域の方々、そして先生方は限られます。そのような中で「自分の知識や考えが誰かの役に立つかもしれない。」そのような思いで立ち上げたブログです。
「学び手」とは学ぶ人のこと。僕自身も「学び手」として常に学び続けることで、新しい時代に即した教育活動を続けています。みなさんが「学び手」の一員となることで、目の前の大切な人にも学びが広がり、多くの人がより豊かな人生を送れるようになれば嬉しいです。
どんな人に向けて情報を発信するの?
『まなびて』では、教育に関わる様々な人を対象に情報発信をしていきます!
- 高校生(を中心に中学生や小学生も?)
- 教育に関心のある保護者の方々
- 教育に関わる、関わりたい地域の方々
- 学びを広げたい教員の方々
- 将来教職を目指す学生さん
高校生(中学生・小学生)
教員を目指したきっかけは、友達に勉強を教えて理解してもらったときに嬉しさを感じたことや何かを教えることがそもそも好きだったこと。でもそれは表向きで、実際は小学校の時と中学校の時に1人ずつ本当に理不尽に感じた先生がいて、そのとき「自分が教員になることで、子どもたちがそのような教員に出会う確率がわずかでも減るんじゃないか」って子どもながらに思ったのです。
生徒は教師を選べません。僕も偉そうにできるほど立派な教師ではありませんが、みなさんの進路や生活がちょっと良くなる、そのようなヒントを発信したいと考えています。
また、立場上なかなか学校では伝えられない、でも生きていく上で重要な、いわゆる「学校では教えてくれないこと」についても発信します。あまり学校が好きじゃない人も「こんな教員も世の中に入るんだぁ」と思ってもらえると嬉しいです。
保護者の方々
これまでの教員生活の中で何百人もの保護者の方々と話をしてきました。保護者の中には、本当に素敵な考え方を持たれている方がいて、僕自身も子育ての参考にさせてもらうことが多いです。そのような保護者の考え方や姿勢が、生徒の人間力の源になっているように感じることが多いのです。
多くの子育て本は幼児期について紹介されていることが多く、小学校、中学校、高校と上がるにつれて子育てに関する情報が少なくなっているように感じます。子どもの年齢が上がるほど、親離れ子離れが進むのはもちろんですが、距離感や接し方が変わるだけで、親が子を見守ることに変わりはありません。
また、高校生ともなると、なかなか親子の会話も少なくなってくるのではないでしょうか。「子どもがあまり話してくれないので、学校や受験のことはよく分からない」といった声もよく聞きます。このブログでは、大学受験をはじめ、戦後最大の教育改革が騒がれる現在の教育について、保護者の方への情報発信を行うとともに、僕自身の経験のなかで感じた保護者のみなさんに伝えたい子育て・教育論についても発信していきます。
地域の方々
平成30年度より小学校において新学習指導要領が実施されています。高等学校では令和4年度より実施されます。新学習指導要領に掲げられている柱の1つとして「社会に開かれた教育課程」があります。
予測困難な時代と言われる現在、学校における教育の在り方が変わっています。昔のように「教師は絶対で、生徒は教師の言うことを聞いていればよい」という時代ではありません。日々社会が変化していく中で、教員が学び続けることで価値観をアップデートし生徒を導いていくことは絶対ですが、教育への公的予算が主要国中最下位である日本では圧倒的な人員不足によって、それらも限界に来ています。
そうした現状の中で、重要となるのが「社会のリソースをいかに学校に取り入れるか」だと僕は考えています。教員は、外部が教育に関わってくることを嫌う傾向があります。しかし、これからの日本を支える子どもたちには、多くの大人と出会い、多様な考え方に触れることで、固定された見方・考え方ではなく、柔軟な発想力を持って社会に出てもらいたいのです。これからの学校は、教師個人の知識をただ伝達するだけの場ではなく、生徒の可能性を広げるために生徒と社会を繋ぐ地域の中心的な役割を果たすべきではないでしょうか。
新学習指導要領の影響もあり、地域の人材を活用する学校が増えています。ぜひ地域の方々にも学校教育に関わっていただくためのきっかけとなる情報提供をしたいと考えています。
教員の方々
教育に関する情報を探している方は、常に学びに向かう姿勢をお持ちのことと思います。学びの中心は書籍ですが、現代ではインターネットにおける新鮮な情報も重要です。
みなさんの周りはどうでしょうか。僕の周りには「学び続ける教師」と「学ぶことを忘れた教師」が二極化しているように感じます。ご存知の通り、教特法第21条には「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない」と記載されています。
以前、ある同僚の先生が「教師になるか」、「教育公務員になるか」ということを仰られていました。そのとき、僕は教師であり続けたいと思ったのです。自身が常に学びを深めることが学びを導く立場である者としての使命であると思います。
このブログでは、僕自身の学びのインプットを現場での教育実践としてアウトプットするだけでなく、ブログという形でアウトプットすることで、他の先生方の学びにつながればと思い発信をしています。
同僚の先輩方から学ぶことも多いですが、現在はインターネット上で多くの方とつながりを持てる時代です。僕自身が学びを発信するだけでなく、高い志を持った先生方と交流ができれば嬉しいです。
教職を目指す学生さん
最近では、「教職はブラックである」と言われ、世間の風当たりも強いことから、教員になろうとする人が減ってきています。そのような状況でも教職を目指す人たちは、教育への想いが強く、人の役に立ちたいと考えている人が多いのではないでしょうか。
人気がなくなれば、優秀な人材が減るのは当然の流れです。しかし、教員ほど多岐にわたる仕事を効率よくこなし、単純作業を苦にせず、クリエティブな仕事も行わねければならない職業はありません。これは、ある種マンパワーに頼り、仕事がシステム化できていないということなのですが、教員の仕事は他の職業と異なり、システム化が難しいのも現状です。
そこには、人員不足(教育費の公的予算が主要国中最下位という現実)もありますが、教員一人一人が子どもたちを様々な視点から把握するために、やはり一人の教員が多岐に渡る仕事を通して子どもと関わらなければならないからです(授業・担任・部活動・生徒会など…)。ですから、教職こそ本来優秀な人材が集まらなければならないのです。
そのような状況の中で、僕が日頃から感じていることは、
教員という仕事は
「やらなければならないこと」は少ないが、「やった方がいいこと」はとてつもなく多い。
ということです。
教員は残業が基本的に認められていません。異常な労働時間でも、それを労働ではなく自発的な行為としているからです。これが教職はブラックと言われる要因です。
ただ、個人的には教職は「平均すればブラックではない」と思っています。それは、「やらなければならないこと」のみ行っていれば仕事は少ないからです。教職に限らず民間でもいわゆる働かない◯◯さんはいます。校種によって異なるとは思いますが、少なくとも僕の自治体での公立高校では、希望を出せば(校長にお願いされても意地でも断れば)、副担任・副顧問(名前を入れるだけ)、軽い校務分掌、授業時数を少なめに、の全てをゲットできます。授業については、教科で採用されているので0にはできませんが…。
しかし、どうでしょうか?
子どもたちの資質・能力を伸ばせる教員はどちらか。
子どもたちや保護者に信頼される教員はどちらか。
答えは明白ですね。
だからといってブラックに染まり、心身の健康を害してまで働けと言っているのではありません。
重要なことは、
多くの「やった方がいいこと」を効率よく行うために、「学び続けること」が必要
ということです。
僕自身、20代前半の頃は、独身ということもあり究極のブラックに浸かっていました(独身の頃はやりがいが勝り、それも楽しいのですが…)。しかし、学び続けることで、担任・運動部顧問・学年の教科主担当・校務分掌と仕事を掛け持ちながらも、仕事の効率化を図ることで時短につなげ、仕事のクオリティをむしろ上げてきました。そして、今では妻と子どもとの時間も大切にできています。
これから教職を目指すみなさんには、ぜひ学び続ける教師でいてもらいたいのです。それが、これからの日本の教育の発展につながり、生徒の資質・能力を向上させることになり、日本の成長となるはずです。
現場での学び+αで、みなさんの学びとなる記事の更新ができるよう僕も頑張ります。
具体的な内容は?
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