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【中学・高校教員向け】年度始めに考えたい!『学級経営&授業づくり』のヒント集

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新人先生

新年度に向けて準備を始めなきゃ!

きょういち

新しい年度は、1年間どのような取り組みをしようかワクワクしますね!

新年度は、教員も生徒も新たな気持ちで学校生活をスタートさせます。

ですから年度始めの取り組みは、教育活動を上手く進めるためのカギとなります。

 

しかし、

「初めての担任で何を準備すればいいのか心配…」

「結局いつも例年通りの授業になってしまうなぁ」

なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、年度始めに確認したい『学級経営&授業づくり』について紹介します。

一つ一つの内容について、詳細を書いた記事もあわせて記載しています。

気になった内容は、ぜひご覧ください!

この記事を読んでほしい方
  • これから教職を目指す学生の方
  • 学級経営力・授業力を高めたい先生方
  • 学級経営・授業づくりについて、これまで取り組んだことがない実践を探している先生方
筆者の経歴

高校の数学教員として10年以上授業を行っています。

ただ学習内容を教えるのではなく、「学び方を教える」をモットーに授業作りをしています。

生徒同士の対話を重視した学級経営を行うことで、協働的な学習への相乗効果を目指している。

年度当初に考えたい「学級経営」への取り組み

新人先生

担任として意識しておいた方がよいことって何かありますか?

きょういち

生徒との信頼関係協働的な学びの環境を整えることですね!

 

スタートが1年を決める!「学級開き」

学級経営のスタートは学級開きです。

「黄金の3日間」は有名な言葉ですね。

 

学級開きにおいて、

何を伝えるのか、何を行うのか

これが1年の学級経営を決めると言っても過言ではありません。

学級開きで行いこと
  • 全員の名前を覚える
  • 所信表明を行う
  • 人間関係づくり
  • 生徒が主体的に目標を立てる
  • 掲示物など事務作業
  • 学級通信 第1号 を発行する

このように学級開きでは、経営方針を伝えるほか事務作業など多くのポイントが存在します。

しっかりと準備をし、生徒からの信頼を得ましょう。

▼以下の記事では、学級開きに行えるちょっとしたアイディアを紹介しています。

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学級経営の土台は、「安心・安全な場」づくり

生徒からの信頼を得るには、担任としての人なりはもちろん関係します。

ただ学級経営の視点で考えたとき、生徒にとって「学級がどのように経営されるか」が見えることが大切です。

学級経営において重要なキーワードは、クラスが「安心・安全な場」となっていること。

安心・安全な場とは?
  • 率直に意見を述べることができる
  • 失敗が許される
  • 互いの自由を認め合う
  • 生徒同士の人間関係が良好である

安心・安全な場は、ただ楽しい・仲よしなクラスではありません。

生徒の学びを深めるための土台となる環境がこそが安心・安全な場です。

担任の役目は学級経営を通して、このような場を生徒と共に創り上げていくことです。

 

▼以下の記事では、安心・安全な場づくりに向けた実践をまとめてあります。

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人間関係づくりも意図的に行う

新人先生

学びに向かう人間関係づくりって時間がかかりそうです…。

きょういち

1年間を通して、人間関係づくりに関わる活動を入れていきましょう!

学びに向かう人間関係づくりは、担任が口頭で説明しただけではもちろん実現しません。

生徒同士が対話を通して、互いに認め合うことができる活動が大切です。

 

そこで学級開きの際にも、ぜひ対話の練習をしてみましょう。

年度始めの時期は、学級づくりのための時間も取りやすくオススメです。

安心・安全な場とは、どのような場か?

具体的な活動を通して練習をすることで、生徒もイメージがしやすくなります。

 

▼年度初めに行える実践として、以下の記事ではKJ法による学級目標づくりを紹介しています。

 

新人先生

安心・安全な場をつくるためには、対話が重要なんですね。

きょういち

協働的な学習には、他者の存在が欠かせません。

そのために対話の機会を積極的に設けたいですね。

生徒同士で学びを創るためには、一人一人が組織の一員としての人間関係をつくる意識が必要です。

プライベートでは仲がよいグループができたり、一人でいることが好きな生徒もいるでしょう。

しかし、学びを創る一員として社会的な関わりを全員と持つことは大切です。

普段はあまり話をしないクラスメイトでも、授業のときは協働して取り組む。

このような態度が取れていれば、安心・安全なクラスは実現します。

 

このように社会的な関係性を意識し、誰とでも対話ができるようになるためには、頻繁な席替えも有効です。

席が変われば、授業でのペア・グループ活動のメンバーも変わります。

経験を重ねることで、次第と誰とでも学びを創れるようになるでしょう。

 

人数や座席の形を自由に変えるには、自身で席替えシステムを作成すると便利です。

▼以下の記事で、基本的な関数から解説していますので、ぜひご覧ください。

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人間関係づくりの後は振り返りもしよう

対話の練習、人間関係の構築のためのワークをする際は、振り返りも意識しましょう。

楽しいワークであればあるほど、「活動あって学びなし」になりがちです。

きょういち

振り返りにより自身の役割を見つめ直すことで、授業における対話の質が高まります!

▼以下の記事で、振り返りのポイントを解説していますので、ぜひご覧ください。

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担任とのコミュニケーション「学級通信」もうまく活用する

新人先生

担任として伝えたいこと、やるべきことって多いですね。

きょういち

一度に全てを伝えるのは大変です。

そのようなときは、学級通信の活用がオススメです!

中学校・高校など教科担任制の場合、年度始めは担任としての関わりが多いですが、普段はなかなか生徒とじっくり向き合う機会がありません。

ですから学級通信を活用することで、普段から学級の方向性を生徒と共有するのです。

年度始めにおいても、学級通信を活用すればモレなく担任の想いを伝えることもできます。

 

最近は業務改善の面から、学級通信について賛否両論があります。

ただこのような議論は、二項対立で白黒決まるものではありません。

学級通信は「自分が必要だと思うから発行する」ものです。

担任業務を自分でサポートする道具として学級通信はもってこいなもの。

業務過多にならない程度に、役立つ学級通信のみ発行してみるとよいでしょう。

デザインを簡単に作成できるCanvaを活用すると、見栄えもよく業務効率もUPです。

ぜひ活用してみてください!

 

▼以下の記事では、学級通信のメリットや内容について紹介しています!

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新年度は新しい授業実践を行うチャンス

新人先生

年度当初は、担任業務もですが授業準備も忙しいですね。

きょういち

確かに忙しいです。

でも新年度は新しい実践に挑戦するよいタイミングです。

新人先生

そうですね。授業づくりのための準備、教えてください!

1年間の学びを決める「授業開き」

学級開きだけでなく、授業においても黄金の3日間は大切です。

授業開きに教科担当が1年間の方針を伝え、それに沿った授業をはじめ数回の授業で行う。

授業の目的や学び方、見通しを持つことで、生徒の学びの質が大きく変わります。

  • なぜ学ぶのか
  • どのように学ぶのか
  • どのように評価されるのか

年度初めの授業開き準備を丁寧に行なっておきましょう。

 

▼授業開きで伝えたいポイントについて、以下の記事で詳しく紹介しています!

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授業力を高める手立てを持つ

きょういち

新年度が始まると、あっという間に時間が経ってしまいます。

今年度は、「どの部分で授業力を高めるのか」を考えておくのもよいですね。

授業づくり、教材研究は毎日の業務の一つです。

ただ年度を通して、

「今年は評価を改善しよう」

「協働学習を取り入れよう」

など、授業力向上のために年間を通した目標を持つことは大切です。

取り組みたい分野が決まれば、あとは時間を見つけて授業力向上のためのインプットし、実践を繰り返せばよいのです。

 

授業力向上のためには、まずはインプットすること。

つまり多くの実践を知ることが大切です。

 

インプットでは

  • 同僚の授業をみさせてもらう内部の学び
  • 他校の実践を知る外部の学び

このどちらも大切です。

 

きょういち

自分の目的に応じて、学びの手段を持っていると授業改善に取り組みやすいですよ。

 

▼校内の授業参観を活用した授業改善については、こちらの記事から!

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▼学校外での学びを活用した授業改善については、こちらの記事から!

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授業力UPに欠かせない「評価」について考える

新人先生

よりよい授業のためには、評価も大切ですよね?

きょういち

指導と評価の一体化ですね。

授業を始める前に、評価についてもしっかり考えておきたいですね。

授業改善においては、授業そのものが大切ですが、評価も忘れることはできません。

なぜなら、「指導していないものを評価できない」言い換えれば「評価するものを指導する」からです。

つまり、

  • 何を生徒に身につけてもらいたいのか
  • それをどのように評価するのか
  • そのために、どのような授業をするのか

という逆向き設計で授業を考えていく必要があります。

 

新人先生

授業をとりあえず行って、最後の最後に「どのように評価しようかな?」

ではよい授業は生まれないのですね。

きょういち

そのとおりです!

ですから、評価について知ること、評価方法を考えておくが大切なのです。

 

評価を考えるにあたり最初に押さえておくべきことは、診断的評価・形跡的評価・総括評価についてです。

使い分けをしっかり行うことで授業改善につながります。

▼3つの評価について確認したい方は、以下の記事をどうぞ!

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きょういち

中でも生徒の学びを充実させるためには、形成的評価がカギです。

形成的評価には、

  • 生徒の学習到達度をはかる
  • 教師の授業を改善する

という2つの効果があります。

 

生徒の学習の定着を把握し、それに応じて教師が授業を組み立てていく。

授業づくりにとって、大切な考え方です。

 

▼形成的評価のポイントについては、以下の記事で紹介しています!

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家庭学習の在り方について検討する

きょういち

授業とセットで欠かせないものが家庭学習です。

高校受験、大学受験はもちろん、日々の授業の定着を図るためにも家庭学習は大切です。

年齢が上がるにつれ、学校での学びと家庭での学びの割合は変化します。

小学校時代は学校での学びが大半を占めますが、大学にもなれば家庭での学修が必須です。

そして社会人になれば、学校での学びは0になり、すべてが自分自身に委ねられます。

 

そこで中学校や高校では、生徒自身が自律した学びを創るためのサポートを行う必要があるのです。

授業と有機的に結びつくような家庭学習を考えるのも、教科担当の役割です。

そのように考えると、一律の宿題は効率がよいとは言えません。

区切りのよい新年度から、ぜひ個別最適化された家庭学習を取り入れてみましょう。

 

▼個別最適化された家庭学習をサポートする方法はこちら!

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まとめ:「学級経営」と「授業」が教職の柱

今回は「学級経営&授業づくり」の視点で、年度始めに考えておきたいことを紹介しました。

紹介したポイントは次のとおりです。

学級経営のポイント
  • 学級開きで何をするか
  • 学級を安心・安全な場にする
  • 人間関係づくりを意識する
  • 必要に応じて学級通信も活用する
授業づくりのポイント
  • 授業開きで何をするか
  • 授業力を高めるためのインプット方法を確認しておく
  • 評価もセットで考える
  • 家庭学習のサポートをする

「学級経営」と「授業」は教員の職務の中でも最も重要な部分です。

生徒の成長に直接関わるやりがいもあります。

 

近年は教員の仕事が増え続け、働き方が問われるようになりました。

しかし、これら教職の柱の部分については、いい加減に行うことはできません。

新年度は新しい実践に取り組むチャンスです。

今回の記事が、「学級経営&授業づくり」に少しでも役立てば嬉しいです。

 

きょういち

本記事はまとめ記事になります。

新しい関連記事が更新されれば、内容の追加を予定しています。

そのときは、ぜひまた見に来てください。

 

▼今回の記事に興味を持ってくださった方は、こちらに記事もどうぞ!

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